ちーの気まぐれ日記

小西克幸さんが大好きです♪美味しいもの大好きです♪

朗読劇「天魔の銀翼〜敵は本能寺にあり〜」夜の部『時は今 天が下知る 五月かな』

続いて、夜の部。
昼の部と同様で、ほぼ小西さんのことだけなので、見たい方だけどうぞ・・・。
登場は昼の部と一緒で回転盆を使用して。
そして小西さんが副題「敵は本能寺にあり」と。
やっぱり、カッコいい〜!!

そして、朗読へ。
始まった直後の朗読は本能寺の変を起こした直後の光秀。
「ついにやってしまった。信長様に謀反を起こしてしまった」と内心決意が揺れているような様子の光秀。
そして舞台は、さかのぼって光秀が信長を討つと決めた直後へ。
歌会が催される。
斎藤利三は「腹を斬れと言われているから、そんな気分ではない」と。
そんな利三に「時は今 天が下しる 五月かな」と詠む光秀。
「自分が天下をとる」という意味の歌を詠む光秀を端へ連れて行く利三。
そんな利三に「お前は参加しなくていい」と言う光秀。
「自分が家康を討たないことで、自分の周囲の人が不幸になっていく。私はお前を失いたくはない」という光秀。
友を思うとても熱い想いが伝わってくる。
光秀の「信長を討つ」という思いは固まっているからか、そこから光秀に揺らぎは見られなくて、芯の強さが見られるような光秀だった。
 この二人のやり取りを聞いていた長信は前久に光秀が信長を討とうとしていることを伝える。
すると、前久は光秀に朝廷に赴くように伝える。
やってきた光秀に「信長を討つのか」と問われ、「いえ・・」と返答する光秀。
図星をさされ、「え?」という感じの表情の後に、返答に迷うような表情でその小西さんの表情の変化が光秀の微妙な心情を表していて堪らなかった。
そこへ長信が現れ、前久に雇われていると知る光秀。
信長を討ったあとのことを聞かれ、「何も変わりません」と返答する光秀。
「信長様が思い描く世と私が思い描く世に相違はありませんから」という光秀。
自分の考えをしっかりと持っている光秀は芯が通っているような言い方で、揺らぎがなくて、静かだけどその内に信念を持っている強さが感じられた。
光秀がしっかりと信長を討つように見ているように命じる前久。
本能寺へと向かう前の光秀のもとへやってくる利三。
「かーごめ、かごめ」と歌っている。
「光秀がいなかったら、自分はとっくに死んでいた」という利三。
「おれも一緒に行く。俺はお前の翼だ」と。
友の想いに笑顔を見せる小西さん演じる光秀。
その表情がとても穏やかで優しそうで!
「お前も歌え」と言われ、利三とともに「かーごめ、かごめ」と歌う光秀。
まさか、ここで小西さんの歌声を聴くことができるとは!?
しかも、ちょこっと野島さんとデュエット!
優しいトーンの歌声だった。
いよいよ本能寺へ向かう光秀。
家康は堺におり、秀吉は毛利を水攻めしている。
信長の近くにはいない。
最初、家臣たちには秀吉の援軍に向かうと伝えていた光秀。
が、向かったのは本能寺。
ここで家臣たちに織田信長を討つことを伝える。
賛同できないものは去れというが、誰一人去る者はいなかったらしい。
本能寺に向かう道中で、子供のころにともに作ったような小太刀を光秀に渡す利三。
「これが役に立つのか」と苦笑しながら受け取る光秀。
信長を討ちに行くのに、ちょっと一息というようなほっとした二人のやりとりだった。
光秀が襲撃する前の本能寺。
新月ということで真っ暗ということを心配する蘭丸。
そしていよいよ運命の時。
あのセリフを言う前に、信長を討ちに行くという覚悟を改めて決めるようにスッと息をのんで「敵は本能寺にあり!」「撃て!」という光秀。
大将としての凛々しさ、迫力、頼もしさを感じる言い回しで、めちゃくちゃカッコ良かった〜!
そして、いよいよ始まる世に言う本能寺の変
蘭丸に対するは利三。
剣の腕はかなわないから力で対抗する利三。
燃え盛る柱に蘭丸を押し付け、なんとか力で勝利する利三。
蘭丸の最期の「死にたくないよ。死ぬのが恐いよ」という言葉が、なんとも切なくて・・・。
信長の前にいるのは長信。
忍に感情はないという長信。
信長は、長信を「自分の裏だ」と言い、前久に雇われているのを承知で自分の忍にしたと。
「お前の意志はどこにある」という問いに、最後の最後で自分の意志として、今度は光秀に相対する長信。
「それがあなたの意志ですか」と納得したように長信と対する光秀。
ゆるぎない信念を持つ光秀は長信に勝利。
そして、いよいよ信長と相対する光秀。
この場面になって、小西さんと信長を演じる小山さんは回転盆を使用して、張り出し舞台の前方へ。
とても緊迫した場面で息をのんで見守ってた。
信長と対し、その存在の偉大さに信念が揺らぎ始める光秀。
「斬れ!」という信長を斬ろうとするけれども・・・。
「斬れません・・・」という光秀。
その心が揺れ動く様子がとてもツラくて、そのツラさ、繊細さを絶妙に表現する小西さんの演技に魅了されてた。
光秀の刀を取り、光秀に斬りかかろうとする信長。
そんなとき、光秀の手に触れたのは利三からもらった小太刀。
その小太刀で斬りかかってくる信長を刺す光秀。
そして、信長は光秀に語りかける。
「お主は我の翼で、良心だった」と。
その信長の言葉に「えっ?」という光秀。
自分の良心と言った信長に謀反を起こしてしまった光秀の心情が映し出されるような表情。
そして、信長の言葉に反応した光秀の一言に色々な光秀の感情が込められている感じ。
「我が違った道に進めば、お主が正してくれる」というようなことを語って絶命する信長。
「信長様・・・」という光秀。
死ぬ直前にも圧倒的な存在感を示し、「良心」という言葉を投げかける信長への様々な感情が感じられる。
光秀が信長へ謀反を起こしたことを知った秀吉は光秀を討つ。
捕えられた利三は処刑される。
そのときに「俺がいなければ、こんなことにはならなかったのかと思う」という利三の言葉がなんとも言えず・・・。
討たれた後の光秀が語りかけるのは、君主信長。
圧倒的な存在感と考えに魅せられて生涯をかけて尽くした光秀。
「やはり私は上に立つのには向いていなかったようです。私の天下は11日でした。秀吉殿は良い案を考えつくでしょうし、家康殿は穏やかな世を築いてくれるでしょう」と。
縛られるものがなく、とても晴れ晴れとした穏やかな表情で信長に語りかけてた。
そして、信長に最後に語りかけたのは「来世でもまた会えますよね」と。
最期まで信長に魅せられた光秀のすべてを表してるような言葉だった。
もう、本当にそのときの声のトーンと表情が穏やかで、やさしくでも芯の強さを感じさせて堪らなかった〜!
最後は光秀、信長を除く一人一人が光秀に対してだったり、その後のことを独白という感じ。
その寺島さん演じる家康の場面で事件が。
その一人一人のときはスクリーンに映し出されてたけど、丁度最後の「ホトトギス〜」の句を呼んでる一番良い場面で寺島さんに被る井上さん(笑)
ナレーションで張り出し舞台を移動しながら語りをしていた井上さん。ちょうどかぶってしまったみたいで(苦笑)
皆さんの熱演で涙しても、その後のトークが面白くて!
朗読終了後、トークの前になぜか野島さんに「ごめんね」と謝りに行く井上さん。
そして「こっちです!こっち」とみんなが言って、森久保さんが「見た目で似てますけど、寺島くんに良い感じにかぶってましたね」と(笑)
確かに野島さんも寺島さんも眼鏡にスーツで似てる(笑)
これには会場中大爆笑!
昼に続いて、マントを着用しての登場だった小山さん。
朗読中、一枚一枚脱いで、最後はシャツだけに。
「もう脱ぐものないよと思って、これ以上続いたら大変なことになっちゃうと」ととてもフリーダム。
みんながまた次があると良いなという中、小西さんは「とても大変だったので、次回はよいです」と冗談でおっしゃっていて、みんなから「え〜」と言われてた(苦笑)
あと、小西さんは「変な汁がたくさん出まして、最後の前に出たときは鼻水が出て、カメラにぬかれてるのにテカテカ光ってるだろうなと思って、いつ拭こうか考えてました(苦笑)」そして、「終わりますか〜」とコメントはぬるっと終了(笑)
野島さんのときに「コニタンはもう良いと言ってたのでいないかもしれませんが、またこのメンバーでできたら良いなと思います」とおっしゃっていて、小西さんが「仲間外れにしないで!」と言ってて、とても仲良さげ♪
飛田さんが「前久という人物は江戸時代も生き抜いた人物ということで、後日談とかもできたら」とおっしゃってて、小西さんが「それだと、ぼくたち召されてます」とおっしゃってたり(笑)
あの緊迫した朗読劇とは打って変わってのトークで、面白かった〜♪
最後はキャストさんたちが乗った回転盆が下りていって終わり
もう、小西さんの光秀の感情の微妙な機微の表現が声でも表情でも素晴らしかった!
強さと脆さと優しさ等色々な面を兼ね備える小西さん演じる光秀がとても素敵だった!
改めて、小西さんの演技が大好きだなぁと実感した朗読劇だった。
本当にカッコよかった〜!!