ちーの気まぐれ日記

小西克幸さんが大好きです♪美味しいもの大好きです♪

劇団ヘロヘロQカムパニー第25回公演 「魔界転生」 第1部

<出演者>
柳生十兵衛関智一天草四郎浪川大輔柳生但馬守楠見尚己
宮本武蔵中博史、荒木又右衛門:小西克幸、田宮坊太郎:置鮎龍太郎
宝蔵院胤舜:中川歩、クララお品:長沢美樹、おひろ:那珂村タカコ
お雛:松本和子、お縫:杉崎聡美、木村助九郎:藤田けん、関口柔心:志賀克也
太夫魚建、瀬兵衛:松浦俊秀、主税:おぐらとしひろ、丈馬:下川真矢、
左十郎:上田伸哉、麻右衛門:近藤浩徳、慶之助:宇藤秀和、
柳生主膳:高橋佑一郎、紀州大納言徳川頼宣:中嶋宏幸、伊豆守松平信綱益城宏、
ナレーション:永井一郎

いつもの通り、感想というか、レポというか・・。
ただ長くて、内容が薄い感じになってしまった・・。
生で見るとそれはもう凄い迫力だったけど、それを文章ではうまく表現できない、拙さ・・。
本当に長いので、見たい方だけ、どうぞ・・。
第1部だけですけど・・。
前進座劇場での公演だったので、花道使ったり、舞台が回ってセットが変わったりという感じ!
永井さんのナレーションで時代背景等の説明。スクリーンには、家康の肖像画等が映し出されてた。この永井さんのナレーションがとっても素敵で、舞台というかドキュメントや映画を見ているような感覚で、説得力がとてもある感じ。うまく表現できないのが、もどかしいくらい良かった。
そして、舞台は島原。天草四郎と首領としたキリシタン農民による一揆
神を信じ、四郎を信じている農民たちに業を煮やした家康は老中である松平信綱を指揮官として、一揆の沈静を命じる。
そして、天草四郎をはじめ、皆殺しにされたキリシタン農民たち。

場面変わって、伊豆守邸で、伊豆守と但馬守の会話シーンで、今回の島原一揆を振り返っての会話。伊豆守が島原で「宮本武蔵のうわさを耳にした。ただ立ち尽くしていただけ」と。そして、「これからの時代は剣ではなく、知の時代」と。

場面変わって、島原。死体がそこかしこに転がっている中から蘇った天草四郎が立ち上がる。
殺されたキリシタン農民の死体を見て、「神よ。どうして、あなたはこの戦いで沈黙を守ったのか?」「徳川に背いたものの定めなのか?」と。
雷が鳴り、天草四郎が「ここで私はあなたを捨てる」と、胸元に下げていた十字架を捨て、「自愛の心はかなぐり捨て、この世に悔いを残したまま息絶えようとしているものたちの力を借り、徳川に復讐する」と、徳川家に復讐するために立ち上がる。
最初の神を信じてるときはとても純粋、神々しい感じで、この徳川への復讐を誓ってからの凶悪な感じのギャップをとても素晴らしく浪川さんが表現されてた。
天草四郎が選んだ転生させるメンバーとして、まず最初に選ばれたのが荒木又右衛門。
そう、小西さんのご登場!
人物紹介が永井さんのナレーションによってなされる。
柳生の元で剣を学び、義弟のために36人斬りをなしとげた剣豪、と。
「あの36人斬りが旗本と大名の積年の争いにただ利用されただけだったとは!」
「これでは幽閉ではないか!」と剣を構えようとするけれども、発作でそれも叶わず・・・。
「二度と世に出れぬまま、こんなところで命尽きるのか・・」と。
このシーン、どのセリフも小西さんの力のこもった迫力のある演技が凄くて圧倒されてた。
この世に、こんなに悔いが残ってるというのがひしひしと伝わってくる感じ。


次が田宮坊太郎。
十兵衛のもとで剣を学び、親の仇討ちに全てをささげてきたが・・。
「胸を病み、もはや7日と生きられまい。田宮坊太郎の人生とは何だったのか・・」と、置鮎さんがとっても儚げに演じてた。
本当に儚げだったので、転生後のあまりの変わり具合に「えっ!?」とビックリした(笑)


次が宝蔵院胤舜。僧である胤舜。女人を絶ってきたが、煩悩に飲み込まれそうになり、如来に槍を向けてしまう「我が煩悩を失くす術はなし。口惜しや」と自分で命を絶とうとする。


そして、新免武蔵。宮本武蔵のこと。五輪書を完成させ、これまでの戦いで負けたことはないが、年齢に勝てず、死病に冒され、命尽きようとしている。


すると、そこに天草四郎が登場。
この世に悔いを残しながら、死に逝こうとする彼らに天草四郎のみが使える秘術「魔界転生」を使い、蘇ることを提案し、受け入れる4人。
そして、天草四郎が「ならば、女を抱かれませ」と、天草四郎に術を施された女性が登場。
ばっちり、そのシーンありました。
事前に置鮎さんが「エロティック」と呟かれていたので、覚悟はしてましたが(苦笑)
天草四郎が「魔界転生ここに成る」と言って、後ろのスクリーンに「魔界転生」と題名が表示される。
ここから物語が始まっていくという感じで、ここのシーン、結構気に入ってました。音楽も好きだったし。


場面変わって、柳生邸。3人娘と7人衆が稽古中。
すると柳生十兵衛のもとに、弟子入りしたいとお蝶と名乗る女性がやってくる。
その女性の身のこなしを見て、「何者だ?」と問う十兵衛。
忍であることを見破られたお蝶は自害する。

「殉教を遂げたか」と場面変わって、天草四郎登場。
お蝶は天草四郎柳生十兵衛を仲間にするために、派遣した部下。
そんな天草四郎のところへ、紀州大納言がやってくる。
紀州大納言に「天下をお取りなさい」という四郎。
「こちらをご覧ください」と、転生した4名が姿を現す。
置鮎さんのブログにのってたけど、小西さんのメイクはあんな感じ。
言葉で説明できない・・。
メイクも口調も歌舞伎役者っぽい感じ。
衣装とかつらも相まって、小西さんがとってもとっても大きく迫力あるように見えた!
剣豪ということで、いつも剣を持ってるけど、それを肩に担いで持ってて、その姿がカッコよくて、その立ち姿に釘付けになってた♪
転生衆が天下を取るために邪魔になるものは斬り捨てる、と。もしこの企みが明るみに出た場合は紀州大納言も転生すればよい、と。
その転生するときのために、大事な女性を探しておくことを薦める四郎。


場面変わって、柳生邸。木村助九郎が十兵衛のもとへやってくる。
屋敷の荒れよう、十兵衛のぐうたらぶりを見て、十兵衛をしかる助九郎。
このシーンは毎回、和んでた。藤田さんの「てい!」という怒り方が面白かったし(笑)
木村助九郎がきたのは、おひろ、お雛、お縫を紀州に連れ戻すため。大納言の命で若い女性を大納言のもとに連れて行かなければならない、と。
このシーン、ちょっとホッとできる数少ないシーン。


但馬守邸。但馬守と主膳の会話。
主膳が紀州大納言を見たと。そして、大納言が魔物を飼っていて、転生衆4名の名をあげる主膳。それを半信半疑で聞く但馬守だけど、「他言無用」と主膳に言い渡す。
主膳を演じているのが前進座の役者さん。この方がめちゃくちゃカッコ良かった!
但馬守に「兄さんを呼び戻しましょう」というセリフがあって、この言い方が凄い優しくてめちゃくちゃ素敵だった〜!
そして、所作が凄い美しいし、主膳の出番が楽しみだった♪


場面変わって、紀州大納言邸。
そこに忍びこむ、木村助九郎。ここで、花道横のお客さんを少しいじってた。「年をとったせいか、見えてはいけないものが見える気がする。そこにはお嬢さんが!」とか言って(笑)
そこにやってくる、関口柔心。二人で、何が行われているかを偵察。
大納言の館には、地下の部屋が作られていて、何かが行われている。
大納言を見つけると、そこでは集めた女性を「松・竹・梅」で格付けをしている。
その女性たちの最後に出てきたのが、助九郎の孫娘であるお縫、そして、柔心の娘であるおひろ、お雛。大納言は3人を「松」と。特にお雛を気に入ったようで、部下に「松の上はなんじゃ?」と聞いて、「特上」と部下が答えてた(笑)
ここもちょっとほっとできるシーン。
そして、助九郎と柔心が偵察しているとそこには、転生衆たちが。死んだはずの剣豪たちが捕らえたれた娘たちを殺したりしているのを見て、呆然とする二人。
ここで、小西さん演じる又右衛門は、連れてこられた娘を見て、「どちらにしようかなぁ」「お前にき〜めた!」と剣で娘を・・。その恍惚とした表情と言うか、なんというか凄かった。


大納言は柔心の娘たち3人を妻とする、と。それを拒否する娘たち。その娘たちに「あれを見せてやれ」と部下に告げる。すると、そこに助九郎、柔心が娘たちを「紀州家のため」と助け出しにくる。
その娘たちを転生衆が追うことに。
途中お雛がつかまって紀州に連れ戻されてしまい、4人で逃げる助九郎たち。お雛を心配して、戻ろうとするおひろに父である柔心が「この空の下に一人だけ頼れる人がいる。大和の柳生十兵衛。十兵衛のもとに戻らなければいけない」と言ったところで、「そいつは無理だなぁ」と登場したのが、小西さん演じる荒木又右衛門〜!!
どうして、転生したかを聞かれると「決まってるだろ!もっと人をぶっ殺したかったからよ!」と。悪いヤツだけど、カッコいい♪♪
そこへ他の転生衆もやってくる。娘たちを助九郎に託し、残って転生衆の相手をする柔心。
柔心の相手をしようとしてる又右衛門に「相手は無手じゃぞ」という宮本武蔵。それに、「バン!」と足を鳴らし、「そんなのわかってるよ!」という又右衛門。柔術家である柔心と闘う又右衛門。後手にされて、「甘い、甘い」と笑いながら言うシーンが何気に好き♪
又右衛門の剣を使い、又右衛門の首を切る柔心。勝ったと思いきや、全く効いていない又右衛門。首を切られる瞬間の「何っ!?」と目を見開いた表情と言い、全く効いていなくて笑いながら立ち上ったときの表情といい、小西さん演じる又右衛門の迫力は本当に凄い!結局、最後で柔心を討ったのは、宮本武蔵。最後を持っていかれたときの「ちっ!」っていう感じで去っていく又右衛門が、おいしいところを持っていかれてちょっと可哀相なのと、小西さんのそのときの悔しそうな演技が絶妙!


場面変わって柳生邸。
逃げ延びた助九郎、おひろ、お縫がかけこんでくる。十兵衛に「紀州家をお救いください」と言って、息絶える助十郎。
そこへやってくる天草四郎と転生衆。
ここで十兵衛を討ってしまおうという転生衆に対し、「仲間にしなければいけないヤツ。ここは引け」という四郎。
こういわれたときに、「チッ!」といいながら又右衛門は去っていくけど、抜こうとしていた剣を「カチッ」鳴らして仕舞うしぐさがカッコよかった♪
四郎や転生衆の妖気に動けない十兵衛。おひろたちから、死んだはずの剣豪が転生衆として転生したことを聞くけど、いまいち信じられない十兵衛。
直接、大納言のところに行くという十兵衛。それに付き従う3人娘と7人衆たちの旅が始まる。


暗転して、但馬守と主膳の会話。
妖刀村正を持って出かけようとする但馬守。それを見つけ、声をかける主膳。転生衆の元へ向かおうとする但馬守に「一緒についていく」という主膳に、家を守るように伝える但馬守。自分は死病に冒されていることを告白する但馬守。村正で転生衆を討とうとする但馬守を見送る主膳。


場面変わって、紀州大納言邸。
大納言と十兵衛の会話。伊豆守から転生衆というものたちの存在を聞いた、という十兵衛。その戦いに巻き込まれないように大納言に言う十兵衛。「お互いに腹の探りあいはなしにしよう」という大納言の合図とともに天草四郎が出てくる。
永遠の命と引き換えに転生することを持ちかける天草四郎。「永遠の命など面倒くさいだけ」と拒否する十兵衛。
登場した転生衆たちに、「腕や足を切り落とせ。そうすれば、十兵衛も悔いを残さずにはいられないはず」と。
もう、本当に小西さんの殺陣がカッコ良かった〜!十兵衛に腕を斬られても、「きかねぇな」と。
刀も折られてしまう十兵衛。そこへやってくる7人衆。捕らえられていた娘たちを解放したと。
「決着はまた後ほど、ごめん」と言って去っていく十兵衛。
後を追おうとする転生衆たちに「新しいお仲間を迎えに江戸に行く」という四郎。


場所は変わって、江戸。
胤舜が女性といたしてるところにやってくる但馬守。
「待ちわびたぞ」と言い、但馬守に転生することをすすめる胤舜。
村正で胤舜を倒す但馬守。そこへやってくる転生衆。
宮本武蔵の姿を見て、闘ってみたかったが自分の命を考え難しいと判断する但馬守。
四郎に転生をすすめられ、最初は受け入れない但馬守。
「お心を偽りますな」と言われ、これまでの人生を振り返り、「これで良かったのか」と自問自答する但馬守。
自分の息子である十兵衛を思い、あの自由無頼の生き様をうらやましく思っていた。そして、自分の剣の腕が劣っていないことが分かり、十兵衛と戦ってみたいと思う但馬守。
四郎に「おぬしが神であろうと邪であろうとかまわない。生きたい」と転生することを受け入れる但馬守。


ここから四郎の一人語り。但馬守が転生することを受け入れたことで、四郎が「さすがの十兵衛も自分の父が転生したとあっては、動揺をかくせないだろう」と。
「これで役者はそろった。家康から血を分けたものたちはみんな死ね」と復讐心をあらわにする四郎。永井さんのナレーションも入り、1部終わり。
転生衆と十兵衛、7人衆が出てきて、これからまた戦いが再開するという感じになるわけだけども、小西さんは刀を自分の前に持ちながら出てきて、自分の立ち位置について構えてた。その出てくるところといい、構えといい、剣に生きる人を表してる感じでめちゃくちゃカッコよかった!
このシーン、とても好きで毎回楽しみにしてた♪
そんなシーンで第1部終わり。ヘロQ初の休憩がありました。
第2部は今書いてますけど、長くなりそう・・。
またできたら、あげます。
めちゃくちゃ長いのに、見て下さりありがとうございます。